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病院の人材育成・新人教育方法

医師や看護師は、人の命を預かる重要な仕事です。そのため、国家試験をパスして医師・看護師になったとしても、すぐに現場を任されるわけではありません。実際に患者さんと接して、現場に出てわかることもたくさんあります。そのため、病院では、豊富な新人研修メニューを用意して、人材育成・人材教育に注力しています。その一例を紹介します。

目次

慶應義塾大学病院の育成方法

慶應義塾大学病院の医療人材育成プログラム

医師

医学部を卒業し、国家試験に合格すると、2年間の初期臨床研修を受けます。指導医のもと、内科、外科、救急、小児、産婦人科、麻酔、精神、地域医療を必修分野として、各科を順に回って研修し、幅広い診療スキルを身につけていきます。

この初期臨床研修では、多彩で豊富な臨床症例の経験ができ、熱意のある優れた指導医による知識と技能を習得するシステムや、キャリアパスを考えながら希望診療科を選択できるプログラムが用意されています。

看護師

慶応義塾大学病院の看護部では、自律した看護師を、いかなる領域や対象においても、専門的知識や技能を応用し役割を果たすジェネラリストとして捉え、その成長をサポート。8年目までの看護師を5段階に分類し、それぞれの段階に応じた研修を行っています。

学生支援

慶應義塾大学看護医療学部の看護実習をはじめ、日本赤十字社や東京都看護協会の看護管理者実習、認定看護師や専門看護師の実習、JICA(独立行政法人国際協力機構)の海外からの研修生などの受け入れを行い、看護職育成のための社会的役割の遂行に取り組んでいます。

薬剤師

入職1~2年目は、調剤、注射薬混合調製、医薬品情報や院内製剤調整などの病院薬剤師の基本業務を身につけるためのローテンションを組みつつ、入院患者への服薬指導のために必要な知識や技能を習得すべく、シラバスを設定して指導を行なっています。

3年目以降は、さらに広い疾患領域の知識を身につけながら、医師や看護師とともにチーム医療の一員としての専門知識を習得していきます。

病院概要

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の育成方法

看護部

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の看護部では、およそ1年間、新人看護職員としてさまざまな研修を受け、業務はもちろん、看護師としてのあるべき姿や責務などを身につけていきます。

新人看護師オリエンテーション

入社式後に設けられている2週間のオリエンテーション。はじめの3日間はすべての新入職員と赤十字に関する講義や新社会人としての知識・技術の研修を受けます。4日目から各職種に分かれ、看護職員は「医療安全」「高齢者の看護」「医療機器管理」「移送・体位変換・排泄介助」などの講義・演習を受けます。

「採血・吸引」と「医療機器管理」研修

採血・吸引…シミュレーターを使用して、先輩看護師のもと、学んでいきます。

医療機器管理…シリンジポンプ、輸液ポンプ、低圧持続吸引器の取扱方法について、臨床工学技士の講義と演習を受け、実際に機器の取扱いを体験します。

「看護記録」「重症度・医療・看護必要研修」「フォローアップ」研修

看護記録…記録の基礎的な知識や看護診断について学びます。

重症度・医療・看護必要度…動画教材を用いて実際に評価し、評価方法や入力方法を学びます。

フォローアップ研修…すべての職種の新入職員が集合し、互いの悩みを語り合ったり、気持ちを分かち合ったりします。

「薬剤・輸血管理」「心電図」研修

心電図…モニター心電図の基礎について、検査技師の講義を受けます。

「褥瘡予防」研修

褥瘡予防に欠かせない体位管理や移乗方法について、皮膚排泄ケア認定看護師や褥瘡予防対策チームの看護師のもと、演習を行います。

病院概要

東京医科大学病院の育成方法

東京医科大学病院の看護部では、ひとりひとりの患者としっかり向き合い、最適な看護ケアを自ら考え実践する看護師を目指すべく、看護師の教育制度を設けています。

臨床看護師育成システム

「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」を参考に、独自で作成した能力開発・評価システム。看護の核となる実践能力についてレベルⅠからレベルⅤまでの5つの段階を設定し、それぞれのレベルにおける「組織的役割遂行能力」「自己教育・研究能力」を定義して、評価していきます。

1年目の教育プログラム

集合教育と現場教育で構成し、看護部全体で新人看護師の自立をサポートしていきます。

現場教育

先輩看護師に付いて、見学からスタート。1日の仕事の流れや患者さんとのコミュニケーションなどを学んでいきます。研修内容と、その到達目標については以下の通りです。

職場適応…社会人としての自覚を持つことができる。病院および看護部の概要を知り、組織の一員としての心構えを持つ。など

看護実践能力の育成…指導を受けながら、安全な看護を実施できる。患者の状況に応じたコミュニケーションがとれる。など

看護実践能力の強化…根拠を考えながら、安全・安心な看護実践ができる。アソシエイトナースとして患者の個別性に沿った看護過程を展開できる。など

自律に向けての準備…自己の課題を明確にし、次年度の目標を立てることができる。生命倫理について考えることができる。など

集合教育

日々の看護に還元できる知識や技術の習得をめざします。オリエンテーションで仲間を作り、年に4回開催される「フォローアップ研修」でそれぞれの悩みなどを共有しながら、看護師としての学びを深めていきます。それによって、次の臨床現場に活かされると考えます。

病院概要

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基礎習得コース、中堅コース、看護共育コース、看護管理コース、看護のプロフェッショナルなど、豊富なコースがあり、レベルや経験などに合わせて選ぶことができます。

講義資料だけでなく、テスト問題やワークシートもダウンロードできるので、研修担当者の負担の軽減にもつながります。

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