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健康経営の食事補助

従業員の健康を大きく左右する食生活。食生活の改善は現代社会の重要な課題として注目されており、健康経営においても食事補助に取り組む企業が増えてきています。

このページでは、食事を健康経営に導入する方法や具体的な取り組みを紹介していきます。

食事に関する健康経営

従業員の食生活の改善を推進する取り組みに、以下のような施策があります。健康経営がはじめての企業や食事補助を検討している方は、導入の参考にしてみてください。

社員食堂・デリバリーの導入

食生活の改善に出やすい施策に、社員食堂の拡充やデリバリーの導入があります。すでに社員食堂のある企業なら、今までのメニューよりも栄養バランスの整った健康的なメニューに変更する、カロリー管理がされたメニューを取り入れるなどすれば、ランチタイムの社員が直に取り組んでくれるでしょう。

テレワークを導入している企業の中には、自宅や作業場所にヘルシーなメニューをデリバリーするサービスを行っているところもあります。ただ、テレワークと出社する従業員の両方がいる場合には、全員が平等にサービスを受けられるようにしなくてはなりません。

自社の職場環境や設備、場所の確保、コストなどを考慮した上で導入を検討しましょう。

管理栄養士や食育アドバイザーによる講義

いくら社員食堂や健康デリバリーを導入しても、仕事場以外での食生活が乱れていれば意味がありません。従業員の食生活に対する意識を変えることも大切です。

管理栄養士や食育アドバイザーなど、食に関する専門家を招いて、健康セミナーを実施する取り組みがあります。

生活習慣病の予防につながるメニューや短時間で作れる栄養バランスのとれた朝食の調理法など、従業員が普段の食生活で抱えている課題に合わせた講義を行うと良いでしょう。

従業員が興味を持って「やってみたい」と思えるような、楽しめるイベントにするのもポイントです。堅苦しい講義ばかりではなく「疲れが取れる食事」や「寝つきを良くするのに効果的な食材」など、身近に感じられるテーマを取り上げてみてください。

相談窓口の設置

健康経営は、ビジネスの経営戦略のひとつです。具体的に取り組むのであれば、専門家と連携して的確なアドバイスをもらうのも大切です。

健康経営に食事改善を取り入れる際には、管理栄養士や地域の保健センターなど、気軽に相談できる体制や専門的なサービスの窓口と連携を取れるようにしましょう。

事業所の近くに専門窓口がない場合も、最近ではチャットで気軽に健康相談ができるサービスも登場しています。自社に合わせた方法で導入を検討してみると良いでしょう。

福利厚生による食事補助

健康的な従業員が増えれば、企業全体の生産性向上にも結びついていきます。そこでおすすめなのが、食事補助を単体で導入するのではなく、福利厚生の一環として導入する手です。便利な福利厚生があれば、従業員自らが積極的に利用しようと考えるでしょう。

また、食事補助を福利厚生費として計上すれば税金を抑えられるため、税金対策にも繋がります。

食事を健康経営として導入するには

健康経営に「食事」の項目を導入する際に、企業が行うべき取り組みまでのフローをまとめました。

1.全社員へ食事補助の明文化

まずは健康経営を実施すること、そして、全従業員に対して、食事補助や健康的な食生活のアドバイスを行うことを通達、明文化します。その後、社内だけでなく取引先や顧客、株主、投資家などのステークホルダーに対しても健康経営に取り組むことを周知し、健康経営を実施している企業とアピールします。

2.実行部隊・部署を立ち上げる

健康経営を実施する新たな専門部署を立ち上げるのか、それとも人事や総務などの既存の部署が担当するのかを決めます。

多くの企業は人事部署から担当者を任命しています。既存部署が兼任する、または新たな部署が実施する場合も、健康アドバイザーの在籍が必要です。資格を持つ人材が以内場合、資格取得を依頼します。

3.何をするか検討・計画する

実際に健康経営の食事補助に関してどのような取り組みを行うかを検討します。従業員の健康状態を把握するためにも、ストレスチェックの実施が必要です。また、アンケート調査を行い課題を発見し、効果が高まる食事サポートを計画していきます。

4.計画した内容を実行

取り組みの準備が整ったら、施策の実行にあたります。食事補助の代表的な例として、社員食堂を提供する、テレワークをしている従業員にはデリバリーの食事補助を導入するといったことが挙げられます。

健康意識の高い従業員を各チームに配属して食事補助の普及に努める、気軽に参加できる健康イベントやセミナーを実施するなども食事補助の取り組みにあたります。

5.振り返りを行う

食事補助を実施したら、一定期間ごとに振り返りを行います。従業員のセミナー・イベント参加率やサービスの利用率はもちろん、実施した結果、どのような効果があらわれたか、取り組みに対して課題が出たかを検証することも大切です。効果検証はアンケートなどで実施すると良いでしょう。必要があれば新たな計画を練るなど、改善を図ります。

不足しがちな栄養素

日本人の食生活で不足しがちな栄養素を、積極的に摂取するよう働きかけることもできます。社食やデリバリーなどの食事補助では、これらの栄養素を多く含んだ食事をメニューに取り入れて従業員の健康をサポートしましょう。

食物繊維

男女ともに不足しがちな栄養素のひとつである食物繊維は、小腸では消化・吸収されず大腸まで到達します。お腹の調子を整えたり血糖値の急激な上昇を抑えたり、血液中のコレステロール濃度を低下させる働きがあります。

従業員の生活習慣病を予防するためにも、食物繊維が効果的に摂れるメニューを取り入れてみてはいかがでしょうか。

ビタミンA

ビタミンAは、目や皮膚、粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。ビタミンAが不足すると、ドライアイや夜盲症になりやすくなる、髪や肌の乾燥を招く、免疫機能の低下につながるおそれがあります。

特にドライアイは、パソコンを多用するオフィスワーカーの大敵です。サプリメントで摂取する方法もありますが、摂取し過ぎてしまうと頭痛や食欲不振などの健康障害を引き起こしかねません。食事に適量を取り入れて、目の健康をサポートしましょう。

ビタミンD

強い骨や歯を維持するために必要なビタミンD。免疫機能を調節する働きもあり、ウイルスや細菌などが引き起こす感染症予防にも役立つ栄養素ですが、日本人は男女ともに基準値よりも不足しがちな傾向にあります。

ビタミンDが不足してしまうと筋力低下や骨の痛みに繋がります。大人の場合、骨軟化症という病気の原因にもなりかねないので、意識的に補うことが大切です。

ビタミンB1

摂取したブドウ糖を、エネルギーに変換するために使われる栄養素です。ビタミンB1が不足すると、倦怠感や食欲不振などの症状を引き起こしてしまいます。不足した状態が続くと脳や神経に障害が起きる、また「脚気」という病気になるおそれもあります。

ビタミンB1は食事から摂取できますが、水に溶けやすいため調理の際に工夫が必要です。

ビタミンB2

皮膚や粘膜、髪や爪の健康をサポートする役割を持つビタミンB2。たんぱく質の代謝やエネルギーの産生にも関わるほか、脂質をエネルギーに変える働きがあるためダイエットをしている人にとっても重要な栄養素です。日本人は男女ともに不足しがちな傾向にあるため、積極的に摂取するようにしましょう。

ビタミンB6

たんぱく質の分解を助けるビタミンB6。女性ホルモンのバランスを整える働きも持っており、女性にとって特に欠かせない栄養素のひとつです。

月経前症候群(PMS)を改善するビタミンとしても注目されているので、女性の健康を考えるならビタミンB6が豊富な食事メニューを考案しましょう。赤身の肉や鶏肉、マグロなどに多く含まれています。

ビタミンC

細胞間のコラーゲンの産生に深く関わり、皮膚や粘膜の健康を維持するのに欠かせない栄養素です。野菜や果物に含まれる身近なビタミンとして知られていますが、熱や水に弱く、調理の段階で水洗いや加熱すると失われてしまいます。

ビタミンCを補うために、野菜サラダなど、なるべく生の状態で摂取できるメニューも取り入れるようにしましょう。

カリウム

神経伝達を助けたり心臓機能や筋肉機能を調節したりする働きのある栄養素です。カリウムには血圧を下げる働きもあるため、高血圧を予防するためにも積極的に取り入れたいところですが、日本人は男女ともに不足しがちな傾向にあります。

藻類や生鮮食品など様々な食材に含まれていますが、水溶性のため加熱すると水に溶けだしてしまいます。ビタミンCと同様に、生の野菜や果物を食べることで効率的に摂取できます。

カルシウム

歯や骨を構成するカルシウムは、牛乳に含まれる栄養素として覚えている方も多いでしょう。身近な存在のカルシウムですが、日本人の摂取量は男女ともに不足しがちです。

カルシウムが不足すると歯や骨がもろくなり、骨折しやすくなってしまいます。閉経後の女性の場合、特に骨粗しょう症が起こりやすくなります。日ごろから意識的に補うことが大切です。

マグネシウム

歯や骨を丈夫し、体内で代謝を助ける働きを持つ栄養素で、藻類や魚介類、穀類、野菜類、豆類などに多く含まれています。

マグネシウムが不足すると、カルシウムと同様に骨粗しょう症になりやすくなります。筋肉のけいれんや食欲不振などの健康障害を引き起こす場合があるため注意が必要です。

血液中の赤血球の材料となり、全身に酸素を運ぶ役割を担っている栄養素です。鉄分が不足すると、貧血を起こしたり思考力や記憶力が低下したりします。特に女性の場合、月経があるため鉄分が不足しがちになります。

サプリメントで手軽に摂取する方法もありますが、過剰に摂取すると便秘や腹痛、嘔吐などを引き起こす場合があります。なるべく食生活で補うのがベストです。

亜鉛

ホルモンの合成や分泌の調整、DNAの合成などに関わるミネラルの一種で、牡蠣などの魚介類や牛肉などに多く含まれます。味覚に関わる細胞をつくるのも亜鉛の役割で、食べ物を美味しく感じるために欠かせない存在です。

亜鉛が不足すると、貧血になりやすくなる他、食欲不振や免疫力低下、肌トラブル、脱毛症などさまざまな不調に繋がります。

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